ある日の5分休憩。カメオ君がまた何やら困っているようです。
また取引先の坂本さんの名前を間違えちゃった……。
辞書機能を使ってみるといいわよ。
予測変換で十分じゃないすか?
予測変換は便利だけど、仕事なら「辞書」のほうがよっぽど使えるよ。
辞書のほうが使えるなんて本当なんでしょうか?
「辞書」を自分で育てるメリット
「辞書機能」を「単語を登録するだけ」と思っていませんか?
辞書機能は言葉と言葉を「1対1」でつなげる機能です。上手に使っていきましょう。
具体的にはこんなメリットがあります。
- 打ち間違いを未然に防げる
- 作業時間がどんどん短くなる
- 思いどおりに育てられて、引き継ぎも簡単
打ち間違いを未然に防げる
辞書機能を使うメリットの1つめ「打ち間違いの防止」です。
カメオ君も辞書を使えば「サカモト」さんの漢字を間違えることもなくなるはず。
でも「サカモト」で登録しても漢字は間違えてしまいそうですよね。では、どうやって登録すれば良いのでしょうか? 一例としては、こんな感じ。
本来の意味 | よみ | 単語 |
取引先の坂本さん | トリサカモト | 坂本 |
協力会社の坂元さん | キョウサカモト | 坂元 |
営業の酒本さん | エイサカモト | 酒本 |
経理の阪本さん | ケイサカモト | 阪本 |
どうでしょう。「サカモト」より打ち込む文字数は多くなりますが、間違いは減りますよね。また、いちいち悩まなくて良いのもいいですよね。これが「1対1」でつなげる効果です。
名前とか取引先の会社名など、間違ったらいけないものは「よみ方」にひと工夫して登録することをお進めします。
作業時間がどんどん短くなる
メリットの2つめは「作業時間の短縮」です。これは予想しているかたも多いと思いますが、登録するものを「単語」から「文章」にすることで、より大きなメリットを得られます。
日常の作業のなかで何気なく同じ単語や文章を打ち込んでいることは多いものです。そういったものを辞書に登録してルーティンワークにかかる時間をガンガン減らしていきましょう。一例としては、こんな感じ。
オセ → お世話になっております。●●です。
この一文を登録したことによって得られる効果を計算してみましょう。
一日に送るメールの数が20通だとします。「お世話になっております。●●です。」を1回10秒として、200秒。3分です。1年を200日として、600分。10時間……。
「オセ」として登録すると1秒で打てます。登録するしかないですよね。
思いどおりに育てられて、引き継ぎも簡単
メリットの3つめは「思いどおりに育てられて、引き継ぎも簡単」なことです。
パソコンが急に使えなくなった経験はありませんでしょうか? 新しいパソコンを用意して、ソフトを入れてというところまでは、できたとして……。
そこから先が結構たいへんなんです。使い慣れた言葉を変換してくれないことの不便さ。そういった労力を少しでも減らすために辞書を日常的にバックアップしておくと良いでしょう。
辞書は、育ってくれます。また、ここ数十年? Windowsがバージョンアップしても使い回せています。1週間に1回、辞書のバックアップをとっておけば、いざというときに役立ちます。
こんな言葉を登録しておくと良い
最後に登録しておくといいものをまとめておくね。
・定型文(挨拶など)
・人名(同音で漢字が異なる・渡辺などの異体字が多いもの)
・会社名(固有の会社名・「株式会社」など)
・連絡先(住所・電話番号・メールアドレスなど)
・記号
最後の「記号」はイメージがつきにくい人も多いと思います。文章を打つときに「→」とかよく使いませんか? 「ヤジルシ」と打っていませんか? たとえば「^^^」をよみにして、「→」と「←」を登録してるのはどうでしょう?
他にも「■」を「999」の読みで登録するとか、工夫しだいで、どんどん便利になっていきます。
自分で育てた辞書は、なにのもにも代えがたい戦友となっていくはずです。
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